「日本三大神宮」のひとつ
「日本三大神宮」をご存知ですか?現在、神宮と名の付く神社は日本に24社あります。しかし、平安時代から神宮と呼ばれていたのは『伊勢神宮』(三重県)『鹿島神宮』(茨城県)『香取神宮』(千葉県)の三社だけなんです。この三社を「日本三大神宮」と呼びますが、このうちの2つが関東にあるというのは、ちょっと意外ですね。
伊勢神宮よりも歴史の古い鹿島神宮
さて、その「日本三大神宮」のひとつ、鹿島神宮(茨城県鹿嶋市)をお詣りしました。鹿島神宮は、神武天皇が即位された皇紀元年(紀元前660年)に創建されたと伝えられています。なので、伊勢神宮よりも歴史の古い神社なんですね。
参道からの入り口「大鳥居」
参道からの入り口にある「大鳥居」は、2011年の東日本大震災で倒壊した石の鳥居に替わり、再建されたものです。境内の杉の木を使って作られました。
勝負、武道、相撲の神様
鹿島神宮の御祭神は、武道の神様である「武甕槌大神(タケミカヅチノオオカミ)」。皇室や藤原氏、源頼朝、徳川家康など武将の崇敬を受けてきました。今でも勝負、武道、相撲の神様として、多くのアスリートが必勝祈願に訪れます。
鹿園(しかえん)
東京ドーム15個分という広大な境内には見どころがたくさんあります。「鹿園」もそのひとつです。
鹿は神の使いとして大切にされています。奈良に春日大社を創建する際も、鹿島の神様の御分霊を鹿の背中に乗せて行ったと伝えられています。
鹿園では、鹿にニンジンをあげることもできます。
御手洗池(みたらいいけ)
もうひとつご紹介する見どころは、「御手洗池」です。古くは参拝する前に禊(みそぎ)を行っていた場所で、1日に約40万ℓもの量が湧くとされる清水は、池の底が見渡せるほどの透明度です。
ここでは自由に水を汲んで持ち帰ることができます。鹿島神宮のパワーがいただけそうですね。
★飲んだり料理に使ったりするときは、必ず煮沸するようにと注意書きがありました。
おわりに
他にも見どころがいっぱいの鹿島神宮。成田空港から車で40分くらいのところにありますので、海外からのゲストを案内するのにも最適です。
参道には、茨城県名物の常陸秋そばが食べられるお店も。
まだお詣りしたことがない、という方はぜひ、日本三大神宮の鹿島神宮をお詣りしてみてくださいね。
鹿島神宮の基本情報
名称 | 鹿島神宮(かしまじんぐう) |
所在地 |
〒314-0031 茨城県鹿嶋市宮中2306-1 ▶マップ |
主祭神 | 武甕槌大神(タケミカヅチノオオカミ) |
公式ページ | http://kashimajingu.jp/ |
文・写真/供TOMOチーム 小田恵子
★小田より)私の祖父(故人)は、昔、鹿島神宮に奉職していた神官でした。道場長を務めていた祖父は、終戦のときを鹿島神宮で迎えました。「武運長久の神」「軍神」として崇められていた鹿島神宮ですが、今はひっそりと、静かな佇まいです。神道に自らの命を賭けた祖父に思いを馳せ、お詣りさせていただきました。
1件のコメント
ある雑誌の案内に日本最古の神社が関東にあると記載されているので気がつきました。
是非お参りしたいです。