厳島神社の魅力と神の島「安芸の宮島」 | 神社めぐり

厳島神社の魅力と神の島「安芸の宮島」 | 神社めぐり

こんにちは、供TOMOチーム・ライターの山崎和子です!

 

今回は日本三景のひとつ「安芸の宮島」のシンボル的な存在ともいえる厳島神社をご紹介します。「神の島」と呼ばれ、自然と調和した建築の美しさだけでなく、神秘的な魅力があふれる神社です。

 

 

厳島神社の美しい建築と神仏習合

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厳島神社が海上にあることを知っていても、実際に訪れるとそのスケールに圧倒されます。しかも現在の社殿の形が造られたのは、平安時代後期にあたる1168年のこと。満潮時には海に浮かんでいるかのような優美な神社です。

 

本殿は広さ82坪と日本一の大きさを誇り、平安貴族の邸宅建築様式である「寝殿造り」が取り入れられています。

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本殿を中心に摂社や能舞台などが東西の廻廊でつながっており、背景に広がる海や山の景色はまるで絵画を見ているかのような華やかさ!

 

檜皮葺の屋根の上に瓦が一部使われていたり、廻廊の長さは煩悩を思わせる108間(約196m)あったりと、随所に仏教的な要素を感じられるのが特徴的です。

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拝殿から沖合約108間(196m)に立つ朱塗りの大鳥居も、日本一の木造鳥居。台風や高波、地震の圧を逃がすことができるように、地中には埋め込まずに自重で立っているというのも、これまた驚きです。

 

重さは約60トンあり、干潮時には歩いて大鳥居まで行くことができますよ。昔はこの鳥居をくぐって厳島神社を参拝することが作法だったそうです。

 

また大鳥居は「両部鳥居(りょうぶとりい)」といって両サイドに低い控え柱を設けており、神仏習合の名残りを感じさせる形式です。

 

 

厳島神社の御祭神とご利益

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厳島神社の御祭神は、市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)、田心姫命(たごりひめのみこと)、湍津姫命(たぎつひめのみこと)の三女神で、別名を宗像三女神(むなかたさんじょしん)ともいいます。

 

航海や交通安全、財福や豊漁、商売繁盛や金運アップ、技芸上達のご利益があります。

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創建は593年で、島を治めていた佐伯鞍職(さえきのくらもと)にご神勅が下り、社殿を建てました。

 

宮島は島全体がご神体だと考えられていたため、ご神体の島を傷つけないように海の上に神社を造ったといわれています。

 

 

厳島神社と関わりの深い歴史上の人物

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古代から崇敬される厳島神社には、深い関わりを持つ歴史上の人物が多数います。そのなかでも有名な二人をご紹介しましょう。 

 

厳島神社と関わりの深い人物 その1.平清盛

 

現在の寝殿造りの形を造ったのは、厳島信仰に厚かった平清盛です。造営のきっかけになったのは高野山でのできごとでした。「平家物語」に次のようないきさつが残っています。

 

1146年、安芸の守に就任した平清盛は、高野山の大塔を修理するように命じられていました。6年の歳月をかけてようやく修理が終わり、高野山の奥の院へ向かうと白髪の老僧に出会います。

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とりとめのない話をするうちに、老僧が言いました。「次に荒れ果てた厳島神社を修理してみなさい。そうすれば官位は肩を並べる人がないまでになりますよ」と。

 

平清盛は「これは弘法大師空海のお告げに違いない!」と信じ、厳島神社を信仰するようになり、1168年に造営を果たすのです。その後は平家一門のみならず、後白河法皇など多くの皇族や貴族が参詣し、宮島に都の文化をもたらしました。

 

厳島神社と関わりの深い人物 その2.毛利元就

 

1555年に起こった厳島合戦は、厳島神社を舞台に繰り広げられました。毛利元就軍が4000に対して、陶晴賢(すえはるかた)軍が20000という圧倒的に不利な状況にありながら、毛利軍が見事に勝利を収めます。

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合戦のあとに毛利元就は厳かな厳島を汚したとして廻廊や社殿を洗って板を取り替え、宮島の表面の土を海に流して、血の臭いを消したといわれています。

 

この厳島合戦は、桶狭間(おけはざま)戦や河越城(かわごえじょう)の戦いとあわせて「日本三大奇襲戦」に数えられています。

 

 

宮島のパワースポット弥山(みせん)へ登ろう!

供TOMO 神道 神社 ブログ 厳島神社 弥山

1996年に厳島神社は前面の海と背後の弥山(みせん)を含む区域とあわせて、世界遺産に登録されました。

 

弥山は標高535mあり、ロープウェイで途中まで行くことができます。山頂から臨む瀬戸内海は息をのむほど絶景で、ほかにも史跡や巨石が点在していますよ。

 

弘法大師空海が護摩(ごま)を焚いて以来、現在までずっと燃え続けている「消えずの火」が、不消霊火堂(きえずのれいかどう)に祀られています。時間がゆるすなら、ぜひとも訪れてみてくださいね。

 

2021年の厳島神社は大規模な工事中です

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8代目にあたる大鳥居は1875(明治8)年に再建されたものです。それから140年以上経過し損傷や老朽化が進んだため、令和元年6月より大規模な保存修理工事が行われています。

 

終了時期は未定で、まだ2~3年はかかる見込みです。(2021年5月現在)

 

平安時代の末、平清盛の時代から受け継がれている舞楽や神事とともに、今後も脈々と続いていく厳島神社と宮島。遠くてもまた気持ちを新たにして、必ず訪れたい思う神社です。

 

 

厳島神社の基本情報

 

名称

厳島神社(いつくしまじんじゃ)

所在地

〒739-0588 広島県廿日市市宮島町1-1

御祭神

市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)

田心姫命(たごりひめのみこと)

湍津姫命(たぎつひめのみこと)

公式ページ

http://www.itsukushimajinja.jp/

 

文・写真/供TOMOチーム 山崎和子

 

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