今回は、あまり耳慣れないと思いますが
「合成カフェイン」についてのお話です。
合成カフェインとは、
コーヒーや茶葉など植物が作り出したカフェインではなく、
他の物質で組み上げて作り出したカフェインです。
1895年、ドイツのエミール・フィッシャーという科学者が
尿酸を主成分としてカフェインを合成する方法を開発し、
その後、フィッシャーはノーベル賞を受賞しました。
その後、ドイツやアメリカで合成カフェインの
生産が始まりました。
有名な「ファイザー社」「モンサント社」が
アメリカで工場を作り合成カフェインを製造していましたが、
現在はすべて国外に移転してしまいました。
事故が起こったりして工場の安全性が厳しく問われたからです。
現在は中国が、そのメインの生産地になっています。
世界最大のカフェイン工場は、中国・河北省にあります。
この工場からは、2011年時点で2000トン以上の合成カフェインを
アメリカに輸出しており、
アメリカ産のカフェイン入り炭酸飲料やエナジードリンクには、
この工場製の合成カフェインが使われている可能性が
高いと言われています。
清涼飲料水などに添加されるカフェインには、
こうした中国製の合成カフェインだけでなく、
コーヒー豆から抽出したイタリアのカフェイン、
茶葉から抽出されたインドのカフェイン、
ブラジルのガラナ粉末などがあります。
ただ、どんな食品も「合成」と言われると
消費者にとっては抵抗があります。
カフェインも「天然」のほうが消費者の受けがいいのです。
その点、日本の厚生労働省は
「コーヒー豆か茶葉から得られた、カフェインを主成分とするもの」
という規定に従ったカフェイン抽出物のみを
食品添加物のカフェインとして許可しているので、
日本で添加されているものは、ほぼ
「天然」のカフェインだと言えます。
しかし、カフェインは「苦味料」としての添加物とされており、
実際の用途や作用とは、大きな違和感がありますね。
カフェインは合成でも天然でも身体への影響は同じ。
「天然だから安心」とは言えないものです。
なので、カフェイン入りドリンクは日本製でも輸入品でも、
特に妊娠中や授乳中の女性、小さなお子さんが飲むものについては
どうか気を付けてあげてください。
これまでのカフェインについての内容は
セルフケアブログにまとめていますので、
ご興味のある方はお読みになってください。
●カフェイン文化はコーヒーからではなく●●から始まった!
●普段飲んでいる飲料にどれくらい入っているの?
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カフェインの量は、少しずつ減らしていくのがコツです。
一日100㎎程度のカフェインを摂っていても、
急にゼロにすると
頭痛やだるさなどの離脱症状が起こることがあります。
私(供TOMOチーム小田)の経験ですが、カフェインを摂らないようになると
睡眠の質がとっても良くなります!
寝つきがよくなり、深く眠れて、朝の目覚めもよく
一日をさわやかにスタートできます。
毎朝の食事で、カフェ玄神(ドリップタイプ)を
コーヒーメーカーで淹れて、夫婦で飲んでいます。
有機玄米100%でできているので、和食の朝ごはんにも合いますよ。
コーヒーがなくてもスッキリと目覚めたい方には、
「カフェイン・デトックス」、
おすすめします!!