神々の集まる出雲大社であらゆるご縁を結んでいただく | 神社めぐり

神々の集まる出雲大社であらゆるご縁を結んでいただく | 神社めぐり

こんにちは、供TOMOチーム・ライターの山崎和子です!

 

今回は、日本の創世記における中心舞台となった出雲大社をご紹介します。出雲大社は正式名称を「いづもおおやしろ」といい、縁結びのパワースポットとしても知られています。

 

平成の大遷宮で本殿の御修造がととのった2013(平成25)年5月に一度だけ、家族で参拝しました。このとき私たちは勘違いして、出雲大社のシンボル的な大しめ縄を見ずに帰ってきてしまいました。いつかもう一度、家族で訪れたいと願っている素晴らしい神社です。

 

出雲大社の御祭神

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出雲大社の御祭神は、大国主大神(オオクニヌシノオオカミ)です。オオクニヌシノオオカミとはスサノオノミコトの子孫で、因幡の白兎(いなばのしろうさぎ)の神話にも登場する心優しい「大黒(だいこく)」様のことです。

 

ちなみに奈良県の大神神社(おおみわじんじゃ)に鎮まる神様は、出雲大社の大国主大神の別の御魂として祀られていますよ。

 

たしかに大神神社の鎮魂詞(いのりのことば)に「幸魂(さきみたま)、奇魂(くしみたま)」という言葉が出てきたり、なでうさぎがいたりと共通点が多くみられます。

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出雲大社のご由緒とご利益

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その昔、大国主大神は出雲の国をつくり、治めていました。それをご覧になった天照大神(あまてらすおおみかみ)は「ここは我が御子が統治するべき」とおっしゃいます。天照大神は幾度となく交渉役を遣わせて大国主大神に国を譲るようにせまりますが、その度にうまく丸め込まれて一向に譲ってもらえません。

 

最後に向かわせたのは、武将に崇敬されたタケミカヅチ(鹿島神宮の主祭神)でした。大国主大神はタケミカヅチに「二人の息子も賛同するなら国を譲ります」とおっしゃって、最終的に二人の息子も国を譲ることを了承しました。

 

大国主大神は「おっしゃる通りにこの国を譲りましょう。そのかわりに高天原(神々が住む場所のこと)の神の御殿のように立派な神殿を建てていただきたい。」とお願いしました。タケミカヅチは約束通り素晴らしい宮殿を建て、これが出雲大社のはじまりだといわれています。

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こうして国譲りが見事に成立したので天照大神は喜んで、大国主大神に見えない世界を治めるようにと仰せになりました。このため旧暦10月になると、全国の神々が出雲に集まって神様たちの会議を行います。会議では人や物事のあらゆるご縁をどのように結ぶか、話し合うんだそうです。ここに出雲大社が日本一の縁結びの神様といわれる所以があります。

 

また旧暦10月のことを一般的に神無月(かんなづき)といいますが、出雲地方だけは神様が集まってくるので神在月(かみありづき)と呼びますよ。

(神無月、神在月についてはこちらの記事もどうぞ)

 

出雲大社を参拝する

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広大な出雲大社の境内は、二の鳥居である勢溜(せいだまり)の大鳥居から始まります。かつてはこの大鳥居の右手に芝居小屋が設けられ、人の流れの勢いが溜まる場所だったので勢溜と呼ぶんだそうです。

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勢溜の大鳥居を抜けて祓橋までの参詣道は、全国的にも珍しい下りになっています。参道途中にある祓社(はらえのやしろ)をお参りして身を清めましょう。「松の参道」を過ぎると、右手に「ムスビの御神像」が見えてきます。

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こちらは大国主大神が海上に現れた「幸魂(さきみたま)、奇魂(くしみたま)」を授かっている様子を再現しています。「幸魂」は幸運、「奇魂」は知恵のご神徳を象徴するものです。

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手水舎で心身を清めたら、いよいよ四の鳥居となる銅鳥居をくぐります。この鳥居は1666(寛文6)年に毛利綱広(もうりつなひろ)より寄進されたものです。

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まずは拝殿にお参りしましょう。出雲大社では「二礼四拍手一礼」がならわしになっています。実は私たち家族はこの拝殿をみて、テレビなどでよく観る大しめ縄なんだと勘違いしましたが、ここではありません!大しめ縄は、神楽殿(かぐらでん)です!

 

拝殿の裏側にまわると本殿があり、そのすぐ手前にある八足門(やつあしもん)まで行くことができます。

 

2000(平成12)年に、この八足門の近くで御本殿の柱跡が見つかりました。柱に使われていたスギの大木は、3本を1組とすると直径約3mにも及ぶ巨大なものだったことが判明しています。鎌倉時代には本殿の高さが約48mだったという社伝も残っており、いかに出雲大社が大きかったのかを裏付ける発見となりました。

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巨大柱から想定される壮大な復元模型が「古代出雲歴史博物館」に展示されています。

 

御本殿には入れませんが、玉垣で囲まれていてぐるりとひと回りすることが可能です。また東と西には「十九社(じゅうくしゃ)」があります。こちらは神在月に全国から集まった神々が宿泊する社で、神在祭の期間だけは扉が開かれますよ。

 

境内の一番北には「素鵞社(そがのやしろ)」があり、大国主大神の親神様にあたるスサノオノミコトが鎮まります。

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境内をぐるりとまわって西側まできたところに「神楽殿」があります。大しめ縄の長さは約13m、重さは5.2トンに及びます。神楽殿はご祈祷や結婚式をはじめ、さまざまな祭事が執り行われる場所です。

 

私たち家族は勘違いして神楽殿を見ずに帰ってきてしまったので、みなさまはぜひお間違いございませんように!そして勘違いしたのはきっと「一度ならずまた来なさいよ」と神様がご縁を結んでくださったんだろうと、前向きに思っているのです。

 

出雲大社の基本情報

 

正式名称 出雲大社(いづもおおやしろ)
所在地 〒699-0701 島根県出雲市大社町杵築東195
御祭神 大国主大神(オオクニヌシノオオカミ)
公式ページ https://izumooyashiro.or.jp/

 

文・写真/供TOMOチーム 山崎和子 


 

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