世界文化遺産の宇治上神社(うじがみじんじゃ)と平等院  | 神社めぐり

世界文化遺産の宇治上神社(うじがみじんじゃ)と平等院 | 神社めぐり

世界文化遺産として登録されている「古都京都の文化財」

 

1994年に世界文化遺産に登録された「古都京都の文化財」は、京都市内の神社仏閣の上賀茂神社・下鴨神社・東寺・清水寺(地主神社を含む)・醍醐寺・仁和寺・高山寺・西芳寺 ・天龍寺・金閣寺・銀閣寺・龍安寺・西本願寺と二条城、そして滋賀県大津市の延暦寺、さらに宇治市にある平等院と宇治上神社の、17の神社仏閣を中心とした構成要素で登録されています。


本記事では、宇治市にある宇治上神社と平等院、そして宇治上神社との関係が深い宇治神社についてご紹介します。


知られざる世界文化遺産「宇治上神社」



京阪宇治駅から北東になだらかな登り坂を進むと宇治神社に至り、そこから北に少し行くと世界文化遺産の宇治上神社に着きます。

 

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訪れる観光客も極めて少なく、静かな雰囲気の中にたたずむ、いかにも古いイメージの神社です。


この宇治上神社の詳細は不明とされていますが、醍醐天皇が神託を受けて901年に社殿を築造した事に始まるとも伝えられています。


鳥居をぬけると正面に拝殿が見え、その拝殿の前には、左右に円錐の清めの砂が盛られているのが目に飛び込んできます。拝殿も立派な建築物ですが、その裏に回ると本殿を間近に見る事が出来るのです。

  

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本殿は檜皮葺きで、左殿・中殿・右殿の3つの建物で構成され、国宝に指定された美しい建築物です。神社建築では、日本最古の本殿と言われています。

藤原氏が平等院を建立した後は、宇治上神社はその鎮守社とされ、崇敬を集めたと伝えられています。

 

「宇治上神社」と関係深い「宇治神社(うじじんじゃ)」

 

宇治上神社を参拝して平等院に向かう途中に宇治神社があります。かつては宇治鎮守明神や離宮明神として宇治上神社と共に称されていた神社です。


現在は独立した神社となっていますが、宇治市の市民は初詣には宇治上神社と宇治神社を巡られる事が多いほど、こちらも信仰を集めている神社です。

 

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宇治神社では、ご祭神が鎮座される際に、一羽の兎が導いたと言う伝承から、「みかえり兎」と称して神の使いとされ、道徳に叶った正しい人生の道を歩むよう教え諭してくれるとの伝承もあります。

 

宇治神社を参拝し、宇治川に掛かる朝霧橋を渡り中の島に入り、そこから橘橋を渡ると、宇治市にあるもう一つの世界文化遺産の平等院の参道に至ります。 

 

余りにも有名な世界文化遺産「平等院」

 

宇治上神社が知られざる世界文化遺産なら、平等院は余りにも有名過ぎる世界文化遺産と言えるでしょう。常に観光客でごった返す有名な観光スポットとなっています。

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多くの方はご存知だと思いますが、平等院は1052年に関白藤原頼通が、父である道長より譲り受けた別荘を仏寺に改めたものです。


当時は、貴族や僧侶らの心を末法思想が捉えた時代で、死後に極楽往生を願う浄土信仰が、社会の各層に広く流行していました。


この極楽往生を願う浄土信仰から、阿弥陀堂として美しい鳳凰堂が建造され、堂内には仏師定朝の手による阿弥陀如来坐像が安置されています。

 

鳳凰が翼を広げたような鳳凰堂は、社会や美術の教科書、そして10円玉で見慣れた建築物ですが、実際に見るとやはり息を飲む美しさです。

 

京都市には有名な歴史的建造物や国宝がたくさんあり賑わいますが、お隣、宇治市の「宇治上神社」「宇治神社」「平等院」にも、ぜひ訪れてみてくださいね。

 

文・写真/供TOMOチーム ライター とっしー爺さん(大阪府在住)

 

宇治上神社の基本情報 

 

名称 宇治上神社(うじがみじんじゃ)
所在地 〒611-0021 京都府宇治市宇治山田59
アクセス 京都府宇治市宇治山田(JR奈良線「宇治駅」下車徒歩20分
又は 京阪電車宇治線「宇治駅」下車徒歩10分)
成り立ち 菟道稚郎子(うじのわきいらつこ)、応神天皇、仁徳天皇を祀る。本殿は日本最古の神社建築。(京都府ホームページより)
見どころ 宇治川の東岸の朝日山の山裾には、神社建築では、日本最古の本殿である宇治上神社が鎮座する。拝殿(国宝)は、鎌倉時代前期に伐採された桧が使用されており、鎌倉時代の優れた建物遺構。本殿(国宝)は平安時代後期に伐採された木材が使われて、一間社流造りの三殿からなる。左右の社殿が大きく中央の社殿が小さい。(京都府ホームページより)
お問合せ先 0774-21-4634
公式サイト http://www.pref.kyoto.jp/isan/ujigami.html(京都府ホームページ)

 

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●宇治といえばお茶ですね。法事や仏事では、縁者が集まってお茶を飲みつつ、故人を偲ぶことから、お供え物にもよく使われています。

 

●寺社よりお供え物、返礼品としてご採用いただいております、カフェ玄神Isehikari rice七福神和三盆など供TOMO(トモ)の商品は、一般のギフトとしてもお使いいただけます。

 

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