供TOMO リトリートBlog
リトリートにおすすめ!あなた好みの温泉の選び方〜温泉分析書の簡単な見方
リトリートに最適な場所のひとつが温泉です。
あたたかい温泉にゆっくりつかると、心も体もリラックスして癒やされます。
寒い時期は、温泉が恋しくなりますね。
温泉は成分によって、湯の色や匂い、湯ざわりもさまざま。
あなたが好きな温泉は、どんな温泉ですか?
湯ざわりが、とろとろ。硫黄の香りがほんのり。
熱い温泉や、ぬるくても体の芯からあたたまり、あがった後も体がポカポカするなど。
いろいろな効果がありますが、それは温泉の成分が関係していることも。
自分の好きな温泉の成分や泉質・特徴を知っておくと、温泉選びの時に役に立ちます。
- リトリートにおすすめ!あなた好みの温泉の選び方
- 温泉の定義
- 温泉分析書の見方
- 温泉の泉質と特徴
- まとめ
リトリートにおすすめ!あなた好みの温泉の選び方
まずは、ご自分に合った温泉の成分や泉質・特徴を知ることが温泉選びに重要です。
温泉にどんな成分が入っているかは「温泉分析書」を見るとわかります。
「温泉分析書って、文字や数字ばかりで読んでも意味がわからないからな〜」と思っている方もいらっしゃると思います。
温泉分析書の全てを理解するのは難しいので、好みの温泉を選ぶために知っておくと良いポイントをしぼって、今回まとめました。
記載されている内容を理解できると、自分好みの温泉を選べるようになりますよ。
温泉の定義
日本では温泉法という法律によって、温泉の定義が決められています。
・温泉源から採取される時の温度が摂氏25℃以上
・または規定されている19項目のうち1つ以上の物質が規定量含まれている
以上が温泉の条件です。
温泉は、良い成分が入ったあたたかいお湯というイメージがありますが、25℃以下でも19項目の規定成分が1つ以上含まれていれば「温泉」になります。
リトリートのひとときにおすすめ
温泉分析書の見方
温泉施設には事業者に対して、温泉成分の定期的な分析(10年ごと)、その結果に基づく掲示内容の更新が義務付けられています。これが、温泉分析書です。
旅館や温泉施設に行くと、脱衣所に掲示していたり、お部屋のファイルに入っていたりしますよね。
温泉分析書の内容を全て理解するのは難しいですが、ポイントを押さえておくと、温泉のそれぞれの違いや特徴がわかって楽しいです。
下記に「温泉分析書のみるポイント」を簡単にまとめました。
●pH値(水素イオン濃度指数)
Table header 0 | pH値(水素イオン濃度指数) |
---|---|
強酸性 | pH2未満 |
酸性 | pH2〜3未満 |
弱酸性 | pH3〜6未満 |
中性 | pH6〜7.5 |
弱アルカリ性 | pH7.5〜8.5未満 |
アルカリ性 | pH8.5以上 |
強アルカリ性 | pH1.0以上 |
中性は、肌のpHと近いので刺激が少ないお湯です。
アルカリ性は、とろとろ・ぬるぬると感じるお湯。角質を柔らかくする効果があります。
クレンジング効果のあるため、強アルカリ性泉は肌がカサつくことも。
入浴後は、温泉成分の入ってないお湯や水でよく洗い流しましょう。
酸性のお湯は、殺菌力・刺激が強いです。
皮膚病に効果がありますが、刺激が強いので入浴後は温泉成分の入ってないお湯や水でよく洗い流しましょう。
⚫︎泉温
湧出時の源泉の温度を記載しています。
温度調整で、加水・加温などをしているところもあるので下記の温泉の利用状況を確認してみてください。
Table header 0 | 泉温 |
---|---|
冷鉱泉 | 25℃未満 |
低温泉 | 25℃〜34℃未満 |
温泉 | 34℃〜42℃未満 |
高温泉 | 42℃以上 |
⚫︎温泉の利用状況
温泉に加水・加温・消毒などの手が加えられている場合、記載があります。
⚫︎適応症
温泉の効能は、適応症と表現されています。
「一般適応症」は、全ての温泉に共通です。
「泉質別適応症」に、泉質固有の適応症(効能)が書いてあります。
⚫︎禁忌症
温泉療養をすると、悪化する恐れのある症状が記載されています。確認しておきましょう。
⚫︎入浴上の注意
入浴する際の注意点や、温泉を飲用できる場合の記載があります。
⚫︎泉質
温泉の成分がわかります。療養泉である場合「泉質名」がつきます。
泉質別に特徴と適応症を、下記に記載しました。
温泉の泉質と特徴
泉質には以下の10種類があります。
温泉に含まれる成分によって、湯の色や匂い、湯ざわりもさまざまです。
⚫︎単純温泉
温泉水の溶存成分(ガス成分を除く)が1,000mg/kg未満で温度25℃以上のもの。
pHが8.5以上でアルカリ性単純温泉となる。
特徴:肌への刺激が少なく、まろやかなお湯。
★適応症:自律神経不安定症、不眠症、うつ状態など
⚫︎二酸化炭素泉
温泉水に二酸化炭素が1,000mg/kg以上含まれているもの。
特徴:炭酸ガスが溶け込んでいるので、気泡が多い湯。血液循環も良くなり、温度が低くても保温効果が高い。
★適応症:きりきず、末梢循環障害、冷え性、自律神経不安定症など
⚫︎炭酸水素塩泉
温泉水の溶存成分(ガス成分を除く)が1,000mg/kg以上で、陰イオンの主成分が炭酸水素イオンのもの。
特徴:皮膚の角質を柔らかくする効果があります。
★適応症:きりきず、末梢循環障害、冷え性、皮膚乾燥症など
⚫︎塩化物泉
温泉水の溶存成分(ガス成分を除く)が1,000mg/kg以上で、陰イオンの主成分が塩化物イオンのもの。
特徴:塩分を含んでいるため、保温・保湿効果が高い。
★適応症:きりきず、末梢循環障害、冷え性、うつ状態、皮膚乾燥症など
⚫︎硫酸塩泉
温泉水の溶存成分(ガス成分を除く)が1,000mg/kg以上で、陰イオンの主成分が硫酸イオンのもの。
特徴:陽イオンの成分によりカルシウム硫酸塩泉(石膏線)・ナトリウム硫酸塩泉(芒硝泉)・マグネシウム硫酸塩泉(正苦味泉)に分かれます。適応症もそれぞれ違いがありますので温泉分析書を確認してみてください。
★適応症:きりきず、末梢循環障害、冷え性、うつ状態、皮膚乾燥症など
⚫︎含鉄泉
温泉水に総鉄イオンが20mg/kg以上含まれているもの。
特徴:鉄分を含んでいるので、温泉が空気に触れると茶褐色へ変化。飲用後は、お茶やコーヒなどタンニンを含む飲み物は控えましょう。
★適応症:飲用にて鉄欠乏性貧血
⚫︎含よう素泉
温泉水にヨウ化物イオンが10mg/kg以上含まれているもの。
特徴:時間がたつと黄色く変化。ヨウ素を含んでいるため、甲状腺機能亢進症の方は注意が必要です。
★適応症:飲用にて高コレステロール血症
⚫︎硫黄泉
温泉水に総硫黄が2mg/kg以上含まれているもの。
特徴:硫黄の匂いが強く、殺菌作用が高い。皮膚病に効果がありますが、肌への刺激が強いので入浴後は、よく洗い流しましょう。
★適応症:アトピー性皮膚炎、尋常性乾癬、慢性湿疹、表皮化膿症など。飲用にて耐糖能異常(糖尿病)、高コレステロール血症
⚫︎酸性泉
温泉水に水素イオンが1mg/kg以上含まれているもの。
特徴:強い殺菌作用があり、皮膚病の治療などに利用される。酸性度の高い湯であるため、肌の弱い方は強い刺激を感じることも。入浴後は、よく洗い流しましょう。
★適応症:アトピー性皮膚炎、尋常性乾癬、耐糖能異常(糖尿病)、表皮化膿症など
⚫︎放射能線
(ラジウム温泉・ラドン温泉)
温泉水にラドンが30×10-10CI/kg(8.25マッへ単位以上)含まれているもの。
特徴:温泉に含まれるラドン量は微量であり、体に良い効果を期待されています。
無色透明で匂いもなく、入浴しやすい温泉です。
★適応症:痛風、関節リウマチ、強直性脊椎炎など
リトリートのひとときにおすすめ
まとめ
あなた好みの温泉は、どの泉質や特徴だったでしょうか?
同じ温泉地でも泉質や成分、温度などの組み合わせによって、お湯の感じは違ってきます。
温泉に行った時には、ぜひ「温泉分析書」に目を通してみてください。
その時の気分に合った好みの温泉を選んで、リトリートを楽しみましょう。
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文・写真/供TOMOチーム ライター 小塚千楽
看護師として10年勤め、現在はフリーランスのwebライターとして活動中の小塚千楽と申します。看護師時代に、認知行動療法やヨガ・マインドフルネスに携わりました。自身でも興味を持ち、日常生活に取り入れています。自然や温泉が大好きで、心が疲れると癒しを求め神社へ足を運びパワーをいただいています。皆様に、神社の魅力やマインドフルネスのことをお伝えできたらと思います。
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